脳卒中の危険がある片頭痛:頭蓋内動脈解離について

片頭痛のように脈が打つような頭痛でおきる怖い病気に頭蓋内動脈解離という聞きなれない病気があります。


症状は、頭の後ろがズキンズキンと脈が打つように痛くなってきて、吐き気や嘔吐があります。鎮痛剤はあまり効きません。
大体、中年以降の男性に多くて、症状だけだと片頭痛の痛みです。


ところが、


MRなどで脳の血管を調べると大変なことが起きています。
脳の血管の層構造がこわれて、つまり解離して血管内腔が狭くなっていたり、逆に偽腔ができて膨らんでいたりしています。画像では、狭窄だったり瘤だったりするわけです。


痛みだけで症状がおさまれば、片頭痛とかわりないですが、この頭蓋内動脈解離の怖いところは、解離して狭くなっている部分が閉塞すれば脳梗塞、逆に瘤のようになっている部分、
動脈瘤が破裂すればクモ膜下出血になってしまうことです。


中年以降で急に、後頭部に片頭痛のような痛みがおきたら、迷わず頭部MRで脳血管の検査を受けてましょう。

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